浮間舟渡
先日4都府県に対し緊急事態宣言が発令され、大型商業施設の軒並み休業や酒類の提供禁止といった事態が見られる今日。我ら東京都民も県外移動の自粛を政府や地方自治体に求められてしまい歯痒い気持ちと闘っている。
しかし旅行好きたるもの、少しでも県外旅行の気分を味わいたい………そこでこう思った。
「東京都と埼玉県の境界キリキリを歩こう。」
我ながら思考回路がいかれている。
ただこういうのって思い立った時が吉なんだよね。よし、行動しよう。
私はすぐさまgooglemapを開いた。
東京都と埼玉県の境界として地図上で一番分かり易いのは「荒川」だ。
東京23区から埼玉方面へ鉄道で向かう時、殆どの人がJR埼京線・JR京浜東北線・JR宇都宮線を利用するだろう(埼玉高速鉄道とか東武東上線とかもあるけど)。これら路線の都県境付近の駅に目を向けていると、JR埼京線の「浮間舟渡」という駅が目に留まった。
浮間舟渡………ナニソレ?
この世に存在する全ての漢字からランダムに4つ選んでできた無秩序な文字列みたいな名前。流石にそれは言い過ぎか。
少し気になった私はすぐさま現地へ赴くことにした。
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浮間舟渡ー!!!
あ、浮間舟渡って「うきまふなど」なんだ。「うきまふなと」だと思ってた。
写真からは分からないけど、駅前は連休中の平日ながらも多くの人でにぎわっていた。自粛とは一体…(特大ブーメラン)
駅から歩くこと1分。都立浮間公園に到着。
公園内にある大きな池。風車も建てられていて西洋感が漂う。これいいな………。
この辺りは荒川の中にある浮島のような湿地として有名で、江戸時代には「浮間ヶ原」と呼ばれていた。
大正時代になると本格的な荒川の河川改修工事が行われるようになり、蛇行した河川を切り離し、切り離された部分を都市計画公園として東京都が整備した。
今では区民であろう人たちがベンチに座ってのんびりしたり、ランニングをしたり、釣りを楽しんだり………と、公共の福祉を増進するために当公園は十分な役割を果たしていることは目に見えていた。
何の花か分からないけど取り敢えず風車と一緒にパシャリ。エモい。
この風車、長崎のハウステンボスにもありそう。
青いのはネモフィラかな?間近で見ると意外と楽しい。
花に囲まれる大理石像。なんか平和を感じた。
めっちゃおるやん。
公園の詳細な説明。野鳥観察にはもってこいな場所らしい。
花カレンダー。季節の移ろいが感じられそう。
程なくして公園を抜けると、忽然と荒川の堤防が姿を表した。こういうの見ると気持ちが昂るのよね。
今回はここまで。次回は荒川の河川沿いをお送りします。
ではまた。