風散歩。

風の如く自由気ままな散歩。

荒川【北区】

今回は前回の浮間舟渡編の続きとなります。

 

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荒川へ続く階段を上る。

 

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緑が生い茂る奥行きのある法面。これが線形美というものか………

 

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階段を上り切ると目の前には荒川………ってあれ?

目前にはだだっ広い河川敷が広がっていた。流石は一級河川…。

 

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右に視線を向ける。

 

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奥には高層ビルが何本も生えている。

高層ビル群のある街は荒川を超えた先、埼玉県川口市だ。人口は60万人(2021年1月時点)を超え、埼玉県内ではさいたま市に次いで二番目に人口が多い都市である。

川口のルーツは遥か昔、鎌倉時代に編纂された日記文学とはずがたり」に記されている地名「小川口」とされ、旧入間川(現在の荒川)と埼玉県東部を流れる芝川の合流地点に位置していたことからその名が付いたそうな。

 

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周辺の地図。浮間公園って板橋区と北区の区界にあったのね。

浮間公園の付近には浮間氷川神社たるものがあり、江戸時代に当時の浮間村の鎮守として創建された。神社隣には浮間ヶ原桜草圃場があり、春になると境内でサクラソウの即売会が行われているらしい。また、荒川沿川という地理的要因から、神社は「水塚」と呼ばれる盛り土の上に建てられているとのこと。人々が荒川起因の水害に悩まされていることは今も昔も変わらない。

 

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左に川口の街を望みながら堤防の天端を歩く。気温は20℃を優に超えており、日が照っていることも重なりかなり暑い。鳩さんも暑そう。

 

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対岸には三領水門と呼ばれる大きな水門が設置されている。荒川の支川である菖蒲川への逆流を防ぐ機能を果たしている。水門付近は魚影がはっきりと見えることから、バス釣りの名所としてかなりの知名度を誇っているらしい。

 

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しばらく歩くと右手に荒川とは別の河川が見えてきた。

 

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上流方向。左へ湾曲している。

この河川は新河岸川と呼ばれ、埼玉の小江戸と呼ばれる川越を起点に川越市内を周回し、荒川と平行に流下した後に赤羽付近で荒川と分流した隅田川に合流する。すなわち、荒川と隅田川の分流地点と隅田川新河岸川の合流地点がこの付近に共存している。今回はそこまで行く時間がなかったからまた別の機会で見に行きたいな。

 

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川口へと続くトラス橋、荒川橋梁。この橋をJR宇都宮線、JR高崎線、JR京浜東北線、JR上野東京ライン、JR湘南新宿ラインの車両が川口市内へと渡っていく。因みに私が利用した浮間舟渡駅が通るJR埼京線はここよりもさらに上流にある同名の荒川橋梁を渡って埼玉へ入県する。

 

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天端を歩き続けると、工事現場に突き当たった。

 

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荒川橋梁周りの盛土工事を実施しているとのこと。迂回路も丁寧に説明してくれている。

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天端から河川側に下って工事の様子を見学。

 

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荒川橋梁は他の堤防に比べ堤高が約3メートル低くなっており、先年の台風19号のような豪雨が発生した場合、決壊や越流によって河川水が住宅街へ流出することや、交通の要となる鉄道や付近の国道122号線(東京と埼玉を結ぶ重要幹線)の機能を著しく低下させる恐れがあるため、非常に重要な工事であることは自明だ。

 

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橋梁付近の広い河川敷にはサッカー場や野球場、子供が遊ぶ水辺などが整備されている。

 

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川表側の法面には大きく「KITA CITY」と書かれている。AとCの間に桜の花びらで「K」を模した北区のコミュニケーションマークが描かれている。

 

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再び天端へ上ると、そこは多くの木々が植樹された緑道になっており、数名が木陰に座ってくつろいでいた。右手見える側が新河岸川

 

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東京と埼玉を結ぶ車が渡るための新荒川大橋(国道122号線)。

 

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緊急事態宣言発令中ながら、東京と埼玉を行き来する人や車両が多く見られた。

ここで荒川沿川の散歩は終わり。北区側へ戻る。

 

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赤羽岩淵駅東京メトロ地下鉄南北線の終点かつ埼玉高速鉄道の始発駅。駅周辺は環状八号線が通るだけで特に特徴があるような場所ではなかった。感想がどストレートすぎる。周辺住民の皆様すみませんm(__)m

 

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赤羽岩淵駅から歩くこと10分で赤羽駅に到着。

 

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赤羽は住宅ローン専門の金融機関ARUHIが主催する「本当に住みやすい街大賞」で2019年に1位を獲得した街。赤羽の街の魅力を探索するのも楽しそう。

 

 

 

ということで、今回の散歩はここでおしまい。

私の専門的な内容だったこともあって、滅茶苦茶堅苦しい文章になってるなーと思いながら書いてました() 分かりにくかったらすみません(汗)

 

次回は別のエリアについて書いていこうと思います。

 

ではまた。